イランの各施設の監視カメラに、新たなメモリーカードのインストール??

まず、日本語メディアは自民党の総裁選挙での河野太郎候補による「核燃料サイクル
廃止」発言(当然、既存の原発もいずれ廃炉にすることになりましょう)と、
それに対する財界や政界からの反発という話題で賑やかですね。

これについては、本「やかんをのせたら~~」ではあまり取り上げないことにしますね。
理由は2つで、
・ すでに日本語メディアがこれだけ騒いでいるので、ここで取り上げる必要はないで
しょう。本ウェブサイトでは、JCPOA再建交渉の件や、中国のICBMサイロ新設と
それに対する周辺諸国の反応、その他を引き続き取り上げていきますね。
日本語メディアだけを見ていると、世界の核関連の動向で見落としてしまう
問題が多数ある以上、そうした核関連の問題を取り上げることに、「やかんを
のせたら~~」のraison d’etre(存在理由)の一部があると考えておりますので。
・ そもそも私は、現時点の日本では支持政党がありません。つまり、自由民主党をも
支持しておりません。そんな私が、自民党内部の総裁選挙にトヤカク発言するのもねえ ~~

* なお、自民党総裁選挙と核開発の関連については、東京大学の安富教授が
「一月万札」というYouTubeチャネルにある9月17日付のビデオで、
アレコレ解説をしてらっしゃいます。
自民党総裁選過熱!河野太郎は完全に安倍晋三と旧自民党勢力に喧嘩を売った!核燃料サイクル停止発言に見る日本の原子力と核武装の歴史。安冨歩教授電話出演。一月万冊清水有高。 – YouTube
にございます。

ちょっと待て~~飛んで行って、話がある!

ちょっと待て~~飛んで行って、話がある!

では、今回は何を取り上げるのか?
イランの核施設へのIAEA査察に関する報道記事を紹介します。
アメリカのNPRによる報道ですね。

NPR(アメリカの非営利公共放送局)、2021年9月12日(JSTでは13日)
https://www.npr.org/2021/09/12/1036491483/iran-iaea-memory-cards-nuclear-site-cameras-jcpoa
(イラン、核施設のカメラへの新たなメモリーカードのインストールに合意)
筆者: Matthews Schwartz

(私による日本語化)

(写真下)
国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)の事務局長Rafael Grossi (右)、テヘラン イマーム ホメイニ国際空港に到着しイラン原子エネルギー機関(Atomic Energy Organization of Iran)の代表代理Behrouz Kamalvandiと会談。土曜日。
AP提供

(本文)
イランの各施設を監視する査察カメラに国際検査官たちが新しいメモリーカードを入れることに、イランが同意した。

国連機関の1つであるIAEAは、イランがIAEAによる調査に協力せず監査活動を妨害しているとの発表をしたが、その数日後に今回の同意が得られた。アメリカも含む西側諸国はイランの不協力を公式に非難することを検討していたとされるが、そうした非難を行うと、2015年の核合意をイランに順守させようとする交渉の今後が危ぶまれてしまう恐れがある。

IAEA事務局長のRafael Grossiはこの週末にテヘランに飛び、イラン原子エネルギー機関(Atomic Energy Organization of Iran)の長と話し合った。Associated Press(AP)の報道によると、Grossiは帰国後に記者団に向かい「イランとは深刻なコミュニケーション断絶が発生していたのだが、解決せねばならない問題は山ほどあるため、断絶しているわけにはいかないことは言うまでもない。その断絶を解消できたと思う」と述べた。

今回の会合の後で両機関は共同声明を発表、「協力し合うという姿勢を再確認し」、対話を続けていくことを約束した、としている。この共同声明ではまた、検査官たちが「問題の発見された危機を修理し、記憶メディアを交換」できると承認している。

査察内容の記録は今後もテヘランで封印されたうえで保管されるため、IAEAの査察官たちは入手できない。だが2015年の核合意を回復するという合意に至った場合には、この週末のこうした合意によって「知識の継続性」が確保できるとGrossiは述べている。さらに損傷のあるカメラも交換できると、同事務局長は語った。

今まで、壊れたままやったんかいな~~?

今まで、壊れたままやったんかいな~~?

今回の展開は検査官たちにとってはちっぽけな勝利にすぎないと思われるかもしれないが、この週末の合意からは、イランの新政権が2015年の核合意を回復させる意欲を有している可能性もうかがえる。この核合意は、包括的共同作業計画(JCPOA)と呼ばれる。2018年に当時のアメリカ大統領Donald Trump がこの合意から脱退し、イランに対して新たな経済制裁を実施したことで、この核合意の今後が危ぶまれることとなった。

アメリカのバイデン政権やヨーロッパ諸国は、この核合意の再建に努めてきた。だが先月イランでは強硬派のEbrahim Raisi大統領が就任、この新政権が今後の交渉に応じるか否かが不透明なままだ。今回の同意で、何らかの道が開けている可能性があるというアナリストたちもいる。
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長いので、今回はここまで。
残りは次回に。

About FrancisH

A freelance painter, copywriter, and beading artist
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